日本の名刀を伝える

日本刀の名刀を「天下五剣」などとして称することは、室町時代の頃から始められたようです。

美しい日本刀は多くの権力者の手に渡るなどと言われておりますが、「天下五剣」における、その1振りでもある「童子切安綱(どうじぎりやすつな)」は、源満仲の嫡男である源頼光から、その後、13代将軍足利義輝、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などの手に渡ったとされています。

その様子は時代時代にあてがえられる、刀剣に装飾される拵や、鞘などの造りにも反映されいるようです。

激動の歴史の中で、人々の想いや力によって伝承され続けてきた名刀たちには、多くの権力者や武人たちから愛でられたことが、形跡として伺い知ることができるのだそうです。

時代の中では、刀剣は、武器としてではなく、武将たちの装飾品として見栄えが重視されたこともあったようですが、名刀と呼ばれる「天下五剣」には、その斬れ味の優れた点もいつもなどで残されていることが多いようです。